越後雪かき道場(R)ブログ

雪をかき・汗をかき・情熱かき立てる
<< October 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
CATEGORIES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
MOBILE
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
【命綱の解説】その3 アンカーは?
さて、一番の問題は「アンカー」です。

屋根の上で作業するのに、屋根の上より高いところに、そのような固定する部分はありません。

高所作業の場合は、普通なら建物の周囲に足場を組んで、足場の構成部材がアンカーになります。でも雪降ろしのたびにそんなことをしていたら、お金がかかって大変です(足場代ってたぶん数十万円かかるはず)。

「屋根の上にアンカーがない!」という致命的な問題をなんとか解決するために、私達も「土嚢(どのう)袋」や「板アンカー」などを試してきました。しかし、こういった技(わざ)で安全を確保する場合にはどうしても訓練が必要で、見よう見まねでやると、命綱どころか失敗して命取りになりかねません。やっぱり、「固定されたアンカー」が基本であり、土嚢袋や板のアンカーはどうしても他に方法がない場合の緊急避難の方策でしかないのです。

弘前市でも、アンカーの設置の例についてホームページに掲載して啓蒙していますが、これもなかなか大変そうです。


さる12月19日、長岡市川口木沢地区の星野秀雄さんの協力を得て、実際の屋根にアンカーを設置する工事をしてもらいました。

アンカーその1

考え方としては簡単です。普通、雪国の屋根には「雪止め(ナデ止め)」が付いています。いろいろなタイプがありますが、棒状のものであれば軒の近くに一列、屋根中央に一列あるはずです。もう一列を棟(屋根のてっぺん)の近くに設置します。

写真のようなトタン屋根ならば、瓦棒用の固定金具がホームセンターで400円くらいで売っています。ネジ止めで固定できますので、これを写真のように取り付けていきます。

アンカーその2
そして、写真左のように、金具にL形のアングルを固定していきます(雪止め用は通常50×50mmを使いますが、40×40mmでも、30×30mmでも十分です)。棟の両側に設置して完成すると、上の写真右のようになります。これなら、時々付け替えは必要ですが、横に移動しながら除雪をしていくことができます。加えてロープの長さも一度屋根に合わせて決めてしまえば、一定で調整の必要がありません。複数で作業する場合でも、これなら何人でも繋ぐことができるでしょう。

「雪が降ると埋まってしまって見えないのでは?」と思われるでしょうが、「棟(むね)の近くにあるはず」とわかってさえいれば、スコップ一本あれば簡単に掘り出すことができます。

トタン屋根に限らず、どんな屋根に対しても適合する雪止め金具はあるはずなので、この原理に従えば、どんな屋根でも設置できるはずです。ちなみに、この試験設置に協力頂いた建物では、アングルと金具で約2万4千円かかりました。プロにお願いして作業してもらっても5万円ぐらいで済むかと思います。

その他にも鉄板葺の屋根にも設置していただきましたが、こちらは屋根を一回はがしてから金具を取り付け、再度葺いて頂いたので、約7万円かかりました。山形県では、アンカー設置についても補助金制度がありますので、使える方は是非活用してください。

以上

コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://blog.snow-rescue.net/trackback/1344392
 

(C) 2018 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.