越後雪かき道場(R)ブログ

雪をかき・汗をかき・情熱かき立てる
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日本農業新聞が大きく取り上げてくれました
 日本農業新聞が、1月15日の紙面で、命綱の話題を大きく取り上げてくださいました。

日本農業新聞20130115
※クリックすると拡大します。

かなり丁寧に記事にしてくださいましたので、概略を理解するのに手頃かと思い掲載しました。

(株)コメリの通販ページでも販売が始まりましたので、そちらもご覧ください。


【命綱の解説】その3 アンカーは?
さて、一番の問題は「アンカー」です。

屋根の上で作業するのに、屋根の上より高いところに、そのような固定する部分はありません。

高所作業の場合は、普通なら建物の周囲に足場を組んで、足場の構成部材がアンカーになります。でも雪降ろしのたびにそんなことをしていたら、お金がかかって大変です(足場代ってたぶん数十万円かかるはず)。

「屋根の上にアンカーがない!」という致命的な問題をなんとか解決するために、私達も「土嚢(どのう)袋」や「板アンカー」などを試してきました。しかし、こういった技(わざ)で安全を確保する場合にはどうしても訓練が必要で、見よう見まねでやると、命綱どころか失敗して命取りになりかねません。やっぱり、「固定されたアンカー」が基本であり、土嚢袋や板のアンカーはどうしても他に方法がない場合の緊急避難の方策でしかないのです。

弘前市でも、アンカーの設置の例についてホームページに掲載して啓蒙していますが、これもなかなか大変そうです。


さる12月19日、長岡市川口木沢地区の星野秀雄さんの協力を得て、実際の屋根にアンカーを設置する工事をしてもらいました。

アンカーその1

考え方としては簡単です。普通、雪国の屋根には「雪止め(ナデ止め)」が付いています。いろいろなタイプがありますが、棒状のものであれば軒の近くに一列、屋根中央に一列あるはずです。もう一列を棟(屋根のてっぺん)の近くに設置します。

写真のようなトタン屋根ならば、瓦棒用の固定金具がホームセンターで400円くらいで売っています。ネジ止めで固定できますので、これを写真のように取り付けていきます。

アンカーその2
そして、写真左のように、金具にL形のアングルを固定していきます(雪止め用は通常50×50mmを使いますが、40×40mmでも、30×30mmでも十分です)。棟の両側に設置して完成すると、上の写真右のようになります。これなら、時々付け替えは必要ですが、横に移動しながら除雪をしていくことができます。加えてロープの長さも一度屋根に合わせて決めてしまえば、一定で調整の必要がありません。複数で作業する場合でも、これなら何人でも繋ぐことができるでしょう。

「雪が降ると埋まってしまって見えないのでは?」と思われるでしょうが、「棟(むね)の近くにあるはず」とわかってさえいれば、スコップ一本あれば簡単に掘り出すことができます。

トタン屋根に限らず、どんな屋根に対しても適合する雪止め金具はあるはずなので、この原理に従えば、どんな屋根でも設置できるはずです。ちなみに、この試験設置に協力頂いた建物では、アングルと金具で約2万4千円かかりました。プロにお願いして作業してもらっても5万円ぐらいで済むかと思います。

その他にも鉄板葺の屋根にも設置していただきましたが、こちらは屋根を一回はがしてから金具を取り付け、再度葺いて頂いたので、約7万円かかりました。山形県では、アンカー設置についても補助金制度がありますので、使える方は是非活用してください。

以上

【命綱の解説】その2 どこで買える?
「命綱はどこで買えるのか?」 大きな問題です。

仕事で高所作業の経験のある人は、安全帯の着用はお手のものでしょうし、どこに売っていてどんな道具を揃えれが良いか、わかりますよね。しかし、プロ用の道具はさすがに高い。
腰帯だけのベルトタイプでも1万円ぐらいしますし、それにつなぐ「ランヤード」と呼ばれる締結具も結構値が張ります。

安く済ませたいと思っても、近くにアウトドアショップがあるのは大都市ですよね(人口約30万人の長岡市でも一軒だけ)。しかも、アウトドアを趣味としない普通の人にはちょっと敷居が高い。

「身近なホームセンター」で、「雪降ろし用」と銘打った安全帯があったら皆さんに使ってもらえるのではないか。ということで、「コメリホームセンター」様での販売を模索してきました。

コメリ様からのご紹介で、保安用品の製造・販売を行なっている「(株)基陽」様とコラボで、雪降ろし用安全帯の開発を進め、ようやく間もなく店頭に並ぶ、という段階まできました(もしかするとコメリホームセンター十日町店では販売が始まっているかも)。

コメリで販売される安全帯
(クリックすると拡大します)

上のようなパッケージになっているはず(製品版では記載内容の一部が変更されています)です。

屋根雪降ろし用として、次のような工夫が加えられています。
  • 安全帯単体ではなく、ランヤード(両側カラビナ付き)とセット
  • 腰だけでなく太ももも固定することで、万一の時にも衝撃が腰に集中しない
  • さらにランヤードに衝撃吸収機構を内蔵。
  • 太腿部と腰部の2箇所を、両手で2回締める構造
  • おしりには滑り止めテープ付きメッシュがあり、転倒時も滑りにくい。
  • 命綱が除雪作業の邪魔にならないように腰の脇に綱の固定用マジックテープ付き
などです。まだまだ改良の余地はあるので、第1号として使って頂いてご意見を頂き、さらに改良をしていきたいと思っています。




【命綱の解説】その1 そもそも
除雪中の屋根からの転落事故が頻発しています。そのためにさかんに「命綱をつけてください」と言われるのですが、実際問題としてはいろいろと難しい。

  .そもそも命綱って何?  (普及率ゼロ問題)
  .どこで売ってるの?   (販売店無し問題)
  .どこに結べば良いの?  (アンカー問題)

というのが、三大疑問です。まず最初の2つについて解説します。

「命綱」と一般に言われものは、いくつかのパーツの組合せの総称です。大雑把に言うと、体に装着する「安全帯」、絶対に動いてはいけない固定された場所「アンカー」、そしてそれらをつなぐ「綱」という3つの部分にわかれます(少々荒っぽい説明ですが)。

安全帯は、ホームセンターとか安全用品ショップにいくと工事現場で使う高所作業用のものを売っています(ちょっとゴツくて値段が高いです)。アウトドアショップにいくと、ハーネスと呼ばれる安全帯を売っています(比較的安いものもありますが慣れないと扱いが難しいかも)。

実際に命綱を使って作業している様子はこんな感じになります。
命綱その1
(画像をクリックすると拡大します)

危険な軒先での作業も、綱で引っ張られているので安心して作業に専念できます。
命綱その2
(画像をクリックすると拡大します)

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