連覇なるか!? 川口雪積み大会

しばらくブログを更新していませんでしたが、2月27日(土)に開催された「川口町雪洞火ぼたる祭〜雪積み大会」の結果を書きます・・・。

前日の天気予報は雨。しかし当日は幸いにも曇り空。雪かき道場チームは、雪に強くても雨に弱いんです・・・。というか、雨だとテンション下がります。

会場はたくさんの人でにぎわっています。午後15時開始なのに集合は14時。田舎者の私たちは、さらに集合時間を早めてしまって、午前中に現地入りしてしまいました。



というわけで、まずは腹ごしらえ。名物のあぐり汁を頂きます。

越後雪かき道場のコアメンバーは5人。でもこの日は2名が欠席。そのため、強力な助っ人として、先日雪かき道場を開催した木沢から2名の師範を補充。ちょっと平均年齢は上がるけど、雪国で培ったワザで頑張ってもらいましょう! で、師範のお宅に行ってみると、

「今日、ナニやるんだっけ?」

そんなボケはいりませんと言ってみましたが、本当に分かっていない様子。

「雪積みですよ、ユ・キ・ツ・ミ!」

賞金が出ることを伝えると、一気にやる気モードになってくれたので助かりました。ふぅ。



早速、師範のお宅の前で作戦会議。前回は自作の型枠を使いましたが、同じことをやるのは能が無い、という(今回、欠席しているにも関わらず口出しする)雪かき道場のリーダーの一声に、今回はプラスチックケースを使うことに。でも、即席の実験ではあまりうまく行かず・・・。前回は5mで優勝。今年は5m50〜6mが優勝ラインだろうけど、果たしてこのツールでうまく行くものか。そしてハシゴを積んで、会場へ・・・。

集合14時、そこで出席の確認。そして14時30分に雪積みの場所のくじ引き。それから15時開始。・・・間が長すぎますって。待っている時間の寒いこと。2杯目のあぐり汁です。

しかしくじ引きは12組中、9番目の位置。チーム雪かき道場には遠すぎます。せっせと道具を運ぶだけで疲れてしまいました。



15時、前回と同様に空気が抜けたようなファンファーレの後のピストルの合図で雪積み開始。しかし今年はどこのラジオ局か知らないけれど、実況のアナウンサーが逐次スピーカーで報告しています。



周りのチームが、型枠やベニア板で囲みながら雪を積み込んでいくやり方のなか、チーム雪かき道場は、プラスチックケースに雪を詰めてブロックを作成、これを積み上げていく方法です。でも、雪が本当に重い! 平均年齢50才近くのオヤジチームは、10分で既にバテバテです。バナナを食べながら、スポーツドリンクで水分補給しながら頑張りました。

(作業途中の写真がなくてすみません)

そして60分後・・・。



前回と同様に、フラフラと傾いた形ではありますが、積み上げました! どこかのケーブルテレビのお姉さんがインタビューしてくれましたが、息が上がって話せない。隣のチームも高く積み上げています。果たして結果やいかに。

今年はアナウンサーがいるので、いちおう形式上"ステージ"にて表彰式です。特別賞から呼び上げられ、続いて3位が呼び上げられます。あぁもうこの時点で入賞はないなぁ、と思いきや、なんと2位! 3位との差は10数センチ"



賞金出ましたよぉ、よかったね、師範のみなさま。これで飲み代は出ますね。

でも1位はすごかった! 仕事の都合で1名欠けた4名で参戦するも、なんと5m50超え! その型枠も本格的。あとで聞けば、友達の大工さんが作ったものだとか。道具のおかげとか、そういう問題ではなく、本当によく頑張ったチームでした。脱帽です。



連覇は逃したものの、チーム雪かき道場は即席ツールと即席メンバーで2位の成績を修めたことに大満足ですよ。願わくば来年度は小雪とか雨で雪積みは中止になってほしいなぁと、気弱に思う筆者です(笑)。



木沢の師範の皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

雪かき道場は終わったけど

先日、筆頭師範代K氏との打ち合わせのため、大学構内で待っていたいたところ、先般の雪かき道場in木沢に参加してくれた学生さんと偶然会いました。

そこでわざわざみせてくれたのが、地元の方々から頂いた「木沢焼き」



「僕は湯呑みじゃなくて、花瓶をもらったので、梅を生けてみました」と。研究室に飾っていた木沢焼きの小さな花瓶を持ってきてくれました。なんと純粋な学生たち・・・。



雪かき道場が終わっても、地元の人からの温かいおもてなしが、季節を通じて参加者と触れ合っています。

ボランティア 心通わせ また来年

また来シーズンもよろしく。

お留守の間に、ちょっと雪かきのお手伝い

越後雪かき道場2010も、この日の岐阜県高山市での開催で今シーズンの予定は終了。今年も各地で開催してきて、スタッフは(それぞれ本業を持ちながらも)その準備に追われてきましたが、いざ、最終回となると、何だか寂しい気持ちになります。



さて、この日の会場は岐阜県高山市。まずは高山市内にある社会福祉協議会にて、今日使用する雪かきの道具を積み込みます。いちおう、本家の新潟からスノーダンプ(クマ武)を2台持って来ましたが、こちらで用意して頂いた道具はプラスチック製の物ばかり。高山の雪は新潟の雪より軽いから、これでちょうどいいのかも、などと、ちょっと心配しながらも、トラックに積み込みます。

今日の集会場所は高山市の高根地区にある高根福祉センター。高山市の中心市街地から車で40分くらいのところにあります。山合いにあるこの集落、日中でも気温は零下で、新潟と比較してかなり寒く感じます。

今回の道場は、いつもより時間が短い1日コース。午前中は雪かきの安全講習を学びます。地元の雪かきのベテランにも参加して頂きましたが、効果的にまとめられた雪かき道指南書を手に、真剣に聴いていらっしゃいました。



講義のあとは、外に出てカンジキ体験。高山市ではカンジキはあまり使われないようですが、参加者には越後流を体験、ということで履いてもらいました。施設の裏山に行くと、サルの足跡がいっぱい。このあたりには、民家の近くや道路にまで、サルは下りてくるといいます。



お昼ごはんは、温かい豚汁とおにぎりと白菜のツナのサラダ。どれも美味しい! 午後からの実技を前に、エネルギーをたくさん注入します。



さて、実技の会場は、高根地区の中心部より更に山道を車で40分走った野麦地区。小説や映画で有名な「あゝ野麦峠」はすぐそこ。峠を越えれば長野県松本市です。

語弊があると思いながらも正直に書かせてもらえば、くねくねした山道を更にさらに奥へ進んだここにも電線が通っていて文明があり、人が住んでいるんだ・・・という感想。高齢化率も高いこの野麦地区には、15世帯32人が暮らしています。今日はその地区の3軒のお宅の除雪のお手伝いです。



本来、越後雪かき道場では屋根雪除雪は中級コースのカリキュラム。しかし今回は地元のベテランや、雪国出身者も多いことと、屋根の勾配が比較的緩やかで高さも低いことから、初級コースでも屋根雪除雪を行いました。



スコップやスノーダンプも初めて、という参加者には、屋根から降ろされた雪を、地上で片付けてもらいました。ここのお宅のおじいちゃんも、心配そうに作業を見守っていました。

それもそのはず、この日はかなり気温が低く、前日までに溶け始めた雪がカチカチに凍っていました。飛騨流?のプラスチック製や薄いアルミのスコップでは歯が立ちません。今回は2つだけ持ってきた越後流のステンレス製スノーダンプが大活躍です。

除雪作業は重労働。1時間も体を動かすと汗をかきます。この日の気温は氷点下なので、汗をかいてそのまま外に居ると、すぐに寒くなります。この班ではお宅に上げてもらい、お茶休憩をとりました。ストーブの上で漬物を焼く?温める?そんなおもてなしでした。



休憩中にはスノーダンプで遊ぶ姿も・・・。ある人にとっては雪は邪魔者。でもある人とっては雪は珍しいもの。それらをうまく繋ぐのも雪かき道場の役割かもしれません。



作業の後半は、地上に落とした雪を全員で後片付け。屋根も玄関も綺麗に片付きました。



除雪作業に伺ったお宅にお礼を言って、一行は帰路に。また山道を40分かけて高根地区の中心部に戻ります。

今回は短いコースでしたが、皆さん怪我をすることもなく、無事作業は終了。もちろん皆さんに初級コース認定証を授与です。皆さんからの感想では、スコップなどの道具の重要性も体感した、という意見も聞かれました。軽い雪にはプラスチックでも、やはり本格的な除雪には、雪質に合った道具が大切なんだ、と。それが結局、作業効率につながり、無理な力も必要なく、怪我や事故の防止にも繋がるんだと実感されたようです。



今回の雪かき道場のカリキュラムはここまでですが、このあと、高根支所の脇にある「冬季ファミリーホーム・のくとい館」を訪ねました。ここには野麦地区の一部の方々が、冬季のみ集団でここに住まわれています。



「さっきね、おばあちゃん家も除雪してきたよ!」「おぉ、ありがとうの!」と、お茶を飲みながら話してきました。でもきっと、おばあちゃんたちが野麦地区に帰る頃には、あれだけ苦労して除雪した雪も、すっかり溶けているんだろうなぁ。でも、それでいいんです。雪が溶けたら、またおばあちゃん家に行ってみよう、みんなそんな気持ちで居るはずです。

4冬目となった越後雪かき道場を終えて、まだまだ課題があることを実感した半面、新しいカリキュラムや取り組み、新天地での開催を通して、将来の可能性も見いだせたシーズンでもありました。

私達を受け入れてくださった開催地の皆様、ご参加いただいた皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

防災グリーンツーリズムの可能性

いよいよ雪かき道場も最終日。この日は清々しく晴れました。せっかくの冬の晴れ間ですから、集落除雪に行く前にグランドを散歩してみます。



中には地面に顔を近づけて何かを見ている人たちが・・・。何かと思えば雪の結晶です。「顕微鏡がなくても結晶が見えるよ!」「手に取っても溶けないよ!」と、みんな興奮気味。普通のデジタルカメラでもこんなに綺麗に撮れました。そんなお宝を見つけた朝でした。



さて、師範の秀雄さんの班は、こちらのお宅の屋根から落ちた雪の処理。3日目ともなると、参加者の皆さんも除雪作業も慣れてきました。



こちらの班では、休憩時間におにぎりと漬物をいただきました。こういう温かいおもてなしは最高です!



秀雄さんの班では、だいぶ綺麗に除雪できました、と思ったら、師範そっちのけで、奥のほうで雪だるまを製作中。これだけの雪があるので、大きな雪だるま作りも容易です。



雪を大きく丸めて、頭と胴を合体。



こんなに大きな雪だるまが出来ました!



午前中の集落除雪も無事終了。やまぼうしの体育館に戻って、川口町の「幸せの黄色いフラッグ」を作成。中越地震以来、川口町では復旧にお世話になって人たちに対して、お世話になった印として、街中にこのフラッグを立ています。今回の雪かき道場からのメッセージも書いてもらいました。



ボランティアセンター(テント)も片付け、体育館も掃除して、越後雪かき道場初の2泊3日コースのすべてのカリキュラムも無事終了。



昨日の「初級コース認定証」のほかに、「防災グリーンツーリズム」参加証も特別に発行しました。そして木沢の人たちからは「木沢焼き」を記念にいただきました。



防災グリーンツーリズム参加証には、こう記してあります。

「あなたは、防災グリーン・ツーリズム<冬編>の雪かき道場に参加され、豪雪地に暮らす人々との交流を通じて文化・伝統を学びました。あなたにとっての第二の故郷として、未来永劫この地はあなたとあなたの大切な人の来訪を歓迎します。」

越後雪かき道場は、もともとは除雪ボランティアの育成講座、そして地元の受け入れ体制の訓練。しかもツーリズムの側面を持つことも確認できました。そして雪かき道場実行委員会にとっても、様々な新しいカリキュラムを試行することにより、これからの新しい道場の展開の可能性を見出せた3日間となりました。

私達を受け入れてくださった木沢地区の皆様、遠くからご参加いただいた皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

復旧から復興へ

お昼ごはんは、とん汁とおにぎり。冷えた体に暖かいとん汁は最高です。ついお代わりをしてしまいます。お腹か満たされると今度は眠くなって、体育館で一休み。



午後からは小千谷地域消防本部の方々を講師に招いて、救急講習を開催しました。雪かき作業中に発病して心臓が止まった人を発見したという想定です。救急車を呼び出したり、AEDを取りに行ったりする作業を分担し、救急車の到着まで心臓マッサージを行います。特に、現場の状況を冷静かつ的確に消防署に伝達することが非常に重要であることも学びました。



今では様々な場所にAEDは設置されているものの、いざとなると迅速に使えるのか心配ですが、今回の講習会に参加された皆さんは、誰よりも率先して現場を仕切り、うまく対処できることでしょう。小千谷地域消防本部の皆様、お忙しい中、ご指導ありがとうございました。



さて、これからは復旧から復興へというシナリオの始まり。復興に向けて全国のボランティアと一緒に雪国の文化を体験するという企画で、巨大かまくら作りと、カンジキ作りの班に分かれます。

カンジキ班は、師範の隆一さんの「カンジキ造成機」なるものが登場! この日のために作ったオリジナルの機械です。すごい! まっすぐな竹を、バーナーで熱せられた円柱の釜にはお湯がぐつぐつ。この釜に竹を入れて柔らかくしたのち、特製の爪に通して輪を作るというスグレモノ。これ、特許とれるんじゃない?



師範たちの丁寧なご指導のもと、オリジナル「Myカンジキ」が出来上がりました。



いっぽう、屋外のかまくら作りチームは、「子供の頃に作った巨大かまくらを再現したい」という、地元の師範の皆さんの強い思い(!?)で、参加者皆さん協力して穴を掘っていきます。



また、東京から参加したウラハラ藝大の皆さんは、自分達のロゴマークを雪で制作。いやぁ、さすがアート集団、できばえが綺麗。

材料となる雪は豊富。何でも作れてしまいます。千葉大学の学生さんたちは、トトロ。皆さん本当に上手!



夕食前、復旧に携わってくれたボランティアの皆さんへのお返しという想定で、木沢の師範からの振舞いとして餅つきが披露されました。これは通常の餅つきとは違って、3人が順番に餅をついていくもの。



雪かき道場のスタッフや参加者も挑戦してみますが、杵から餅が離れず四苦八苦・・・。出来立ての餅は、夕ご飯のお汁に入れて振舞われました。



この日は夕食後の楽しみが一つ。昼間に作った巨大かまくらで一杯飲むこと。スタッフの間では、長い間「かまくらでキャバクラ」をやりたかった(笑)。あいにく地元の師範たちは、屋内での会話に忙しく、外に出たのは一部の参加者のみ。



かまくらの中は、大人が10人くらい入っても十分な広さ。フラッシュをつけるとこんな感じですが、キャンドルの灯りで飲む一杯も、なかなか粋なもの。



バレンタインデーも近い?こともあり、ウラハラ藝大の方々が持っててくれたチョコレートバウムクーヘンを食べる。その表面にはウラハラ藝大の教授が書いてくれた「雪かき道場inワンダーランド木沢」。かまくらの穴をくぐると、そこはちょっとだけ現実を離れた不思議な雪国ワンダーランド空間。

明日はいよいよ最終日。午前中、集落に入って除雪作業です。雪はまた深々と降っています。

(つづく・・・)

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